Mac PCの大きな特徴ともいえる最高の使い勝手のトラックパッドはあまりにも有名です。
ストレスを感じさせない滑らかな操作性に加え、2本指、3本指、4本指による操作の違いをトラックパッドがしっかり感じ取り、それぞれのジェスチャーに応じた機能を提供してくれます。
Macを使い続ける理由にトラックパッドの存在を挙げる人もいるくらいに支持率の高いデバイスの1つです。
そんな史上最強ともいえるトラックパッドを世界一、いや宇宙一の効率性までパワーアップしてくれる驚異的なAppはご存知でしょうか。
MacのトラックパッドとこのAppの組み合わせはまさに鬼に金棒の存在で、ユーザーの満足感を天にまで昇らせてくれる超おすすめAppです。
目次
その名もBetterTouchTool(ベタータッチツール)
おすすめしたいのはBetterTouchToolと呼ばれる有料App。
このAppを使うことによりトラックパッドのジェスチャーに様々な機能を追加できるだけでなく、キーボードショートカットを新しく作成したり、Macbook Proでタッチバー搭載機を使っていたらタッチバーに関する新しい機能を付け加えることができたり、とにかくここでは紹介しきれないほどのありとあらゆる拡張を施すことができる最強Appです。
実はこのApp、数年前まで無料で提供されていました。
今考えるとこれほどまでに高性能なAppが本当に無料でいいのか恐縮してしまうほど便利な代物です。
トラックパッドのジェスチャーを拡張する
トラックパッド、キーボード、マウス、タッチバーなど、BetterTouchToolを使って拡張できる機能が多すぎるため、ここではトラックパッドの拡張についてご紹介したいと思います。
しかしトラックパッドの拡張と一言でいってもそれでも多岐に渡りすぎるため、Googleが提供しているChromeブラウザを使う場合にこのジェスチャー機能を追加しておけばさらに快適に効率的にMacを操作できるようになるであろうおすすめのジェスチャーに絞って紹介します。
おすすめChromeジェスチャー1:新規タブを開く
Chromeでは新しいタブを開いてWebページをどんどん開きますよね。
そんな時、今までだと
(1): マウスカーソルをタブまで移動させて
(2): 新しいタブの箇所をクリックして
(3): 開いた新規タブで検索ワードを入力
という具合に3つのステップが必要でした。
マウス移動も含まれるため、手はマウスとキーボードの両方に移動させる必要があり、必ずしも効率的な操作とはいえません。
そこでBetterTouchToolを使い、Chromeで新規タブを開くジェスチャーを追加します。
例えばジェスチャーの例として3本指で上にスワイプする動作に新規タブを開く機能を追加してみてはどうでしょうか(敢えて2本指にしないのはスクロールの機能とかぶってしまうからです)。
使い方としてはまず最初に追加したいジェスチャーを選択し、そのジェスチャーにショートカットキーを割り当てることになります。
Chromeで新規タブを開くショートカットはCommand+Tです。
Chromeを開いた状態で3本指で上にスワイプするだけで新規タブが開き、しかも検索欄に自動的にカーソルが合わさっている状態のためタブを開いたらすぐワード検索が可能。
これにより
(1): トラックパッドでスワイプ(新規タブが開く)
(2): 検索ワードを入力
という具合にマウス移動が省略され、効率的に検索できるようになりました。
おすすめジェスチャー2:タブを閉じる
タブを開くジェスチャーを追加したのであれば閉じるジェスチャーも加えておきたいところ。
Chromeでタブを閉じる場合、タブの右隅に表示される小さいバツ印にカーソルを合わせてクリックして閉じます。
これにはもちろんマウス移動による無駄な動作が必要だというデメリットがあるのですが、それ以上に小さいバツ印にピンポイントでカーソルが合うよう気を使いながら移動させることの方がここでは大きなデメリットです。
効率よく作業を進めるためにはカーソルの微調整が必要な動作は避けたいところですよね。
そんな時にもBetterTouchToolが役に立つのです。
例えば3本指で下にスワイプする動作にタブを閉じる動作を割り当てるのはどうでしょうか。
Chromeで現在開いているタブを閉じるショートカットはCommand+Wです。
このジェスチャーを追加することにより煩わしいカーソル移動とバツ印のイライラから開放されます。
おすすめジェスチャー3:タブ間の移動
タブ関連でももう1つ付け加えたいとすればタブ間の移動です。
複数のタブを見比べながら作業したい場合、マウスで右・左を行き来しながらタブを切り替えるのはけっこうな手間と労力がかかります。
そんな時でもジェスチャーにタブの切り替えを割り当てておくことで効率アップが図れます。
例えば3本指で左右にスワイプするジェスチャーにタブの切り替え機能を追加するのはどうでしょうか。
Chromeでタブを移動するショートカットはCommand+Option+左右カーソルです。
おすすめジェスチャー4:Googleワード検索
選択したワードをお手軽にGoogle検索できる機能を追加してみるのはどうでしょうか。
Chromeの検索バーにワードを打ち込めばそれで済む話ではありますが、少しでも作業を簡略化させたい時に使えるテクニックです。
設定は一例ですが、調べたいワードを選択し(色を反転させた状態)、その文字の上で2本指でダブルタップするとGoogleワード検索が自動的に働き、新規タブで検索結果が表示されるようになります。
Googleワード検索を紐付けたい場合はBetterTouchToolに予め設定されている “Search Selected Text with Google” の機能を選択すればOK。
わずかな差ではありますが、少しずつ手間を省略していくことで効率はアップしていくのです。
【注意】
ここで紹介したChromeでのジェスチャーはキーボードのショートカットを使うとさらに早く設定することもできます。
しかし今回はあくまでもBetterTouchToolのジェスチャーに割り当てて片手をキーボードに、もう片方の手を常にトラックパッドに置いた状態で作業することを想定してご紹介しています。
まとめ
いかがだったでしょう、BetterTouchToolを導入するとChromeでの作業がどれだけ効率化されるかおわかりいただけたでしょうか。
今回紹介したBetterTouchToolの設定はごくごく基本的なものばかりです。
本来であればキーボードを使った新しい機能の追加やウィンドウサイズの任意表示など、ありとあらゆる機能を追加することができます。
それらをマスターするにはかなり複雑な理解が必要になるため、基本機能を理解しながら徐々にBetterTouchToolに慣れていくことをオススメします。